Muroto Voice
SDGsとの距離をうめる室戸の声

自然災害を日常に、隆起する大地が生み出す自然の恩恵を受け続けてきた人々。
大地と結びつく暮らしのなかで染み付いたその人の当たり前を声にして届ける。この土地で暮らし続けるために。
SDGsとあなたの距離を埋めるのは、室戸の声かもしれない。

#10 待つ網
高知県室戸市では「大敷(おおしき)」という大型の定置網漁が4地区でおこなわれている。室戸岬町の三津地区で大敷が始まったのは1901年。「村張り」とよばれる集落の住民が株を持つ経営が長年続いてきた。2021年、集落による経営が維持できなくなる。変わりつづける海で、新たな体制へ移行した三津大敷の漁師たちのいまを追った。


Comment
Coming soon...
#9 つづくもの
−五所神社に集まる人たち−
立派な2本杉がそびえ立つ五所神社の氏子が住むのは、お宮がある吉良川町西ノ川流域から、峠を超えた東ノ川流域まで広い範囲に及ぶ。かつて盛大に行われた秋祭りは、人口の減少に合わせて形を変えながら継続してきた。各家で皿鉢料理を囲んだおきゃくや、冬の冷たい川で身体を清めた禊(みそぎ)も今は行われていない。酒に酔って太鼓を叩いた唄の歌詞も忘れさられている。それでも地域で暮らす1人1人の生活にとって「つづくもの」とは。
Comment

日南・大平集落活動センター ひなたぼっこ
仙頭 サナエ
私たちの氏神さまである五所神社のことを2年間かけて調べてくださり、映像で見せていただきました。私は、日南に嫁いで60年近くなります。五所神社へは、2人の子どものお宮参り以来、行ってないような気がします...

高知大学 人文社会学部
准教授
新名 阿津子
「つづくもの−五所神社に集まる人たち−」は、室戸市吉良川町にある五所神社の神祭の2023年と2024年の姿を描いたものである。五所神社は西ノ川が大きく蛇行した古矢(ふるや)の山裾の高台に位置する。五所神社の氏子は...

日南・大平集落活動センターひなたぼっこ
集落支援員
中岡 直人
神社の参道を侵食せんとばかりに両脇から巨木の杉が成長し、祭りの参列者が「通りにくくなったなぁ…」とつぶやく。現代を象徴するような印象的なシーンだった。人がいなくなり学校がなくなる時代の流れには逆らえない...
#08 尾崎太刀踊り
コロナ禍前の2019年、「太刀踊り」は室戸市内の5地区で奉納されていた。尾崎はその元祖だと言われる。2020年、新型コロナの感染拡大により、緊急事態宣言が発出。2023年に5類感染症に移行するまで、全国の伝統行事で自粛が続いた。室戸市内でも、多くの伝統芸能の中止判断がなされるなか、ここ尾崎地区の太刀踊りは規模を縮小し、参列を関係者に限定して奉納を続けてきた。自粛が明けた昨年、本来奉納する神社ではなく、集会所で“披露”することになった。踊りに集まった関係者たちの思いとは。
Comment

(一社)土佐清水ジオパーク推進協議会
事務局長
土井 恵治
この動画が公開される直前の8月のある日、全国でも珍しい横穴式の津波避難施設を見学する機会があり、初めて佐喜浜町を訪れた。今回の動画の素材となった太刀踊りの舞台は、津波避難施設がある都呂地区から南へ3kmほどの所にある尾崎地区だ...

室戸市 生涯学習課
文化財調査員
柳井 剛
1962年を最後に一度は途絶えてしまった尾崎太刀踊り。2002年に保存会が立ち上がり復活した。それから20年たった現在も、週に一度の練習を続けている。コロナ禍でさえ、地区内外の踊り子で続けてきた...
#07 鯨舟の唄
鯨舟の唄は、江戸初期から明治にかけてこの地域で鯨漁を担った「浮津組」の宴会で唄われていた。捕鯨業は村の盛衰に関わり、漁夫たちの意気を鼓舞するため様々な祝宴が催された。銃殺捕鯨の台頭で室戸の捕鯨は衰退するが、祭の奉納を通じて今日まで唄い継がれてきた。人口減少に伴い日本各地の伝統行事が岐路に立たされている。2020年にコロナ禍へ突入すると、多くの祭りが自粛へと追い込まれた。4年ぶりに地域がにぎわうなか、唄う当事者たちは何を思うのか。それぞれの世代が抱える思いにカメラを向けた。
Comment

太地町歴史資料室学芸員
ニューベッドフォード捕鯨博物館顧問学芸員
櫻井 敬人
捕鯨を通じて室戸と歴史的に関係が深い太地には鯨踊りが伝わっている。それは昭和45年5月に県指定文化財になったが、そのときに踊りの継承において重要な出来事があった。文化財指定からわずか二ヶ月後に、太地の踊り手たちが大阪万博の「日本の まつり」に招聘されたのだ...

室戸ジオパーク推進協議会
国際交流専門員
杉尾 智子
人口減少及び少子高齢化を背景とした後継者不足から、脈々と受け継がれてきた郷土文化が、日本の各地で消滅の危機に直面している。江戸初期から続く「鯨舟の唄」はまさに今その渦中にあり、この動画は、その時を迎える、迎えまいとする人々の交錯する想いを記録した、非常に貴重な映像である...

柿崎 喜宏
室戸ジオパーク推進協議会
地質専門員
今回の動画は、鯨舟の唄の継承に関わる、浮津西町地区の様々な世代の群像を映している。浮津はかつて捕鯨で賑わった漁師町である。周辺にはそれを示すように、鯨ばえなどの地名も残る。土地が狭く、農産物の収穫も限られる室戸の人々は、クジラを含めた海の食糧に依存せざるを得なかった...
#06 室津郷の馬子唄
2023年10月、室津郷の馬子唄が4年ぶりに奉納される。馬子唄は江戸期より室津八幡宮の神祭で奉納されてきた歌で、当所は祭りの行列に神馬がお供していたものが、後に馬子唄を合わせて奉納するようになった。馬子唄の歌いだしは10人のうち1人が音頭をとる。今年は前半の音頭を、前田一真さん(39)が初めてとることになった。指導する田所栄造さん(75)は馬子唄保存会の初代会長で、長年馬子唄に携わってきた。地域伝統の唄は、今どのように唄い継がれているのか。練習から当日までの様子を追った。
Comment

高知大学 教育学部
田中 伶奈
私は小さい頃、よく神祭を見に行っていた。神祭では私の父親も馬子唄を唄っていたため、久しぶりに馬子唄を聴くと、どこか懐かしい気持ちになった。昔は身近なものだったのに、学校や自分のことで忙しくなると、自然と遠ざかってしまっていた...

室戸ジオパーク推進協議会
国際交流専門員
杉尾 智子
一枚の紙に広がった「ハー」、「ヘー」という文字の連なり。一見シンプルな音から成る馬子唄だが、おんちゃんが「これはいわゆる楽譜だ」という紙を見ても、誰一人として唄うことはまずできない。それは、馬子唄が人から人、世代から世代へと口伝で受け継がれてきた、誇るべき室津地区の伝統文化だからである...

柿崎 喜宏
室戸ジオパーク推進協議会
地質専門員
今回の主人公は室津の郷地区に住む一人の青年、前田一真さん。市内の工場に勤めつつ、地区の馬子唄保存会に参加している。彼は会に参加するまでの葛藤をこう話す...
#04 ぼくはインドネシア人
日本の第一次産業が、多くの外国人技能実習生によって支えられていることの認知が広まりつつある。高知伝統のカツオ一本釣り漁も例外ではない。毎年約50人のインドネシア人漁業実習生が、高知のカツオ一本釣り漁のために来日する。来日した実習生たちは、まず室戸市に滞在して日本語や漁業を学ぶ。2カ月間の研修を終えると、実習生たちは県内各地のカツオ船に配属され、船上での生活が始まる。
市川理沙さん(45)は2019年よりこの研修の日本語指導に携わってきた。出港後、1年のほとんどを洋上で過ごす彼らの素顔を知る、数少ない存在だ。日本語教育を通じて実習生たちと接し続けてきた市川さんが、社会から存在が見えづらくなってしまっていることで彼らが抱える問題と向き合う姿を追った。
Comment




