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Muroto Voice

SDGsとの距離をうめる室戸の声

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自然災害を日常に、隆起する大地が生み出す自然の恩恵を受け続けてきた人々。

大地と結びつく暮らしのなかで染み付いたその人の当たり前を声にして届ける。この土地で暮らし続けるために。

SDGsとあなたの距離を埋めるのは、室戸の声かもしれない。

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#03  伝統的町並みの存続

   日本の家屋の平均寿命は30年と言われる。人口減少で空き家が増加するなか、新築物件は次々と建てられ、大量の建築ゴミが廃棄され続けている。一方、高知県室戸市には明治・大正期より住み続けられてきた家々が立ち並ぶ地区がある。国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている「吉良川の町並み」だ。しかし家屋を修復する大工や左官の数は年々減少している。進む人口減少で空き家となり、手入れがされず修復不能となる家も増えてきた。

 この町並みが重伝建に選定されたのは25年前だ。選定の前年に住民団体、吉良川町並み保存会が発足した。青木準吉(76)さんは12年前より理事長を務める。一人の大工、そして伝建地区住民の代表として、町並みの存続に長年奔走してきた青木さんが抱える思いとは。

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大津 璃音
高知県立大学 社会福祉学部1年
​※大学の実習で室戸市を訪問し映像を視聴
吉良川の町並みを守るために活動されている青木さんは、空き家問題や少子高齢化に伴う後継者不足の問題を抱えていた。実習中バスの中から見た室戸の町にもポツポツと空き家らしき家があった。私は社会福祉学部の学生として様々な講義で空き家問題や少子高齢化について学んできたことから、社会福祉の専門職として吉良川のような地域に何ができるのかを考えた...
鶴和 楓奈
高知県立大学 文化学部1年
​※大学の実習で室戸市を訪問し映像を視聴
私は吉良川町で生まれ育った。都会に行きたいと県外に出ていく友達を見送りながら、この町に残りたいと思った。過疎化や少子高齢化が進み、私の好きだったあの頃の賑わいは失われつつあった。私は、神祭で光り輝く御田八幡宮や、雛行列で賑わう町並みを見るのが好きだった...
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室戸ジオパーク推進協議会
​国際交流専門員
小笠原 翼
青木さんと初めて仕事で会ったのは、2011年。もう10年以上前のことです。青木さんが理事を務めるNPO法人吉良川町並み保存会は、室戸ジオパーク推進協議会の理事でもあるので、これまでずっと密に連携していろんな事業を一緒にやってきました...
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柿崎 喜宏
室戸ジオパーク推進協議会
​地質専門員

映像を観て感じたのは、「吉良川の町並みを残すことは建物を保存することではなく、そこに住む人々とコミュニティを残すことではないか」ということだ。青木さんは日本家屋の大工であり、町並みの家屋にさまざまな知識と経験を持っている...

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#02  地元で生きる −農とゴミと石仏−

   西河誠司さん(61)は、資源ごみ回収業者社長と農家の2つの顔を持つ。 高校を卒業後、高知市で就職。しかし時間に追われる毎日に限界を感じ、地元に戻って農家を継ぐことに決めた。

   ところが、「田舎へ帰ったらゆっくりできる」という思惑に反して、次第に多忙な日々へと後戻りしていく。そうした中、数年前より地域の巡礼文化の遺産の保全に取り組めた。年々あらゆるものが無くなっていく地元の、それでも無くならないものは何なのか。伝承を通じて、地域の誇りと向き合う西河さんの姿を追った。

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室戸ジオパーク推進協議会
​国際交流専門員
小笠原 翼
西河さんに会って、いろんな話をしたり一緒に活動をしていると、「ヒーローみたいな人だな」とふいに思う時がある。動画で紹介されている通り、農業をし、リサイクルセンターで働き、山の整備をし、地域文化を継承するために走り回っている。動画には出てこなかったけれど、彼はフルマラソンも走る。好奇心に満ち溢れていて、その好奇心が発露する方向に走り出していく体力もものすごいものがある...
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中村 昭史
室戸ジオパーク推進協議会
​地理専門員

SDGsや地球環境問題というと、とても大きな課題であって「私一人が何かやっても成果などあげられない」とつい思ってしまいがちだ(私もよく思う)。でも、西河さんのように軽やかに楽しげにいろいろなことに挑戦している姿を見ると、SDGsを達成するために必要な属人的な面、すなわち「その人にできること・その人だからできること」に注目することが大事だと再確認させられる...

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室戸ジオパーク推進協議会
​地質専門員
柿崎 喜宏

―故郷に骨を埋める。百年前まではそれが当たり前だった。子供は成人してからも故郷に残り、そこで新しい家庭をつくり、子供を育てる…どの地方でもそれが当たり前であり、そうして地方のコミュニティは世代を繋いできた。現代は職業選択の自由があり、進学や就職のために、若い人が故郷を離れて都会に向かうことが多くなった。「家」の存続よりも個々の人生が優先される時代となった...

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NPO法人佐喜浜元気プロジェクト
徳増 千里

「20年後、この町は存続しているのか」

移住して6年、私が日々感じてきたことだ。ほぼシャッター街と化した商店街、日中、町で会う人の数は片手で足りる。統計上の人口は1,200人を超えていても、実際に暮らしているのは700人程度だろう。そのうちの60%以上が60代以上の超高齢過疎地域、それが室戸市佐喜浜町だ...

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前田 柚奈
​室戸高校 1年

私は西河さんと同じ佐喜浜町に生まれ育ちました。佐喜浜は一言でいうと田舎。山、川、海、空と自然で溢れていて、動物や虫もたくさんいます。文章にすると素っ気なく簡単に聞こえますが、田舎暮らしの奥深さや環境のありがたさを感じることができます。しかし、これらは全てが自然にできているのではなく、人の手が入り美しく保たれているのだと思います。自然と人間はお互いに補い合って生活しているのです...

#01  土佐備長炭の里

   備長炭を国内一生産する高知県のなかでも、室戸市は最大の生産地となっている。第1回はこの地の炭焼き職人、川田勇さん(42)を追った。

   生まれ育った室戸で生活し続けることに葛藤を抱えながらも、10年前に地元の伝統産業に携わることを決意。日々、原木を求めて山に入り、職人仲間と切磋琢磨してきた。独立し、自身の炭窯を持って9年経った今、地元に対する思いとは。

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小笠原 翼
室戸ジオパーク推進協議会
​国際交流専門員
この町に生まれ、育ち、住んでいる人なら一度は味わったことのある、なんとも表現し難い気持ちが痛いくらい伝わってくる。その気持ちを「不安」や「焦燥感」という言葉で表現する人もいるだろう。「室戸を出たい」「ここじゃないどこかに行きたい」「何かがしたい」「でも何ができるのか」という、漠然とした迫り来るような気持ちに折り合いをつけながら、室戸に生まれ生活するわたしたちは、毎日過ごしていると感じることがある...
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室戸ジオパーク推進協議会
​地理専門員
中村 昭史

室戸市の林野率は約87%。製炭業を含む林業に従事する人口割合は約2%となっている。映像の中で川田さんが言うように山のために「木は切っちゃらないかん」けれども、広大な山に分け入り、適した樹齢の木を選び切り出し、道をつけ運搬し、製品として加工するといった作業をこなす人は年々減少している。こうして手つかずの山林が年々増加している状況だ...

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室戸ジオパーク推進協議会
​地質専門員
柿崎 喜宏
出店の係をした時に、実際に備長炭を使って調理をしたことがある。備長炭の燃え方はほかの炭とは大きく違った。何かこう、煙が出ずに、静かに、鋭く、火が燃え盛っているというか、食材にダイレクトに熱が伝わっている感じがした。この動画でも出てきた「遠赤外線効果」というのだろうか。備長炭の不思議な燃え方が私の備長炭に対する印象である...
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​室戸高校 2年
後藤 拓歩
手つかずになっている山を、炭焼きという職業で手を加える様子を見て、木を切ることはよくないことだと思っていたが、逆に手を加えないと山が荒れることに驚いた...
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​室戸高校 2年
柴嵜 双愛
ものが作られるのにもたくさんの努力と準備が必要で、時には一生を捧げることもあり得ると私は思っています。高知県は国内一の備長炭の生産量を誇っていて、なかでも室戸市は土佐備長炭の約5割が生産されていることを知りました...

現在、取材進行中

#04  日本語教師が考える地域の多文化共生(仮)

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